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オク・テギョンさん誕生日おめでとうございます!リリースからだいぶ経ってしまいましたが、今回は2PMのフルアルバムを紹介したいと思います。
さて、年末特番もたけなわ。華々しいメンツが歌い舞うの中、ひときわ異彩を放っているぴえむ兄さん。26日のKBS歌謡大祭は、もう何がなんだかという世界に突入してくれていましたね。 ■2PM “미친거 아니야?(GO CRAZY!)” Stage @ KBS Song Festival 2014.12.26 …やりすぎです(きっぱり)。 この活動曲Go Crazyは、メンバーJun.Kによる曲。本人によれば、「狂っちゃったんじゃないの?」という韓国の日常フレーズを膨らませて、7時間でつくってしまったとのこと。その日に選考曲の締切があったためとのことですが、締切に追われて短時間で良曲完成…まさにプロですね。一筆書きのような勢いと完成度が非常に素晴らしいです(註1)。 もちろん他の曲も、2PMらしい愉快さと小粋さと、そして色気が楽しめる非常にステキなアルバムに仕上がっています。 2014年のアルバムレビュー締めくくりとして、さくっとレビューいきましょう! 2PM / Go Crazy (2014) M01. Go Crazy M02. 오늘 같은 밤 M03. She's ma girl M04. Mine M05. Awesome! M06. 비가와 M07. Boyfriend M08. Pull&Pull M09. 이별여행 M10. Beautiful (Kor ver.) M11. I’m your man (Kor ver.) 狂ったように気の合った仲間と夜通し騒ぎまくるM01…と思いきや、ちゃっかりとお気に入りの女子と2人で抜け出して素敵なナイトクルージングに出てしまうM02。さすが、腕持ってますぴえむさん。アッパーなM01からややしっとり感を増した90s的な和声のループのアーバンR&Bが心地よいです。 …でもあれは一夜限りの夢だったのかしら…いやそんなことはないぜべいべ♡とばかりに、M03では眩しい朝日を感じさせるスィートソウルAORが登場。生バンドの気持ちよさ全開のこの曲は、ToheartのYou're My Lady(タイトルも似てる?!)でも生音の気持よさを伝えてくれたハ・ジョンホの作曲。ジュノの冒頭のパートから一気に引き込まれます。ジュノうまい~。ひゅ~~!! でも胸を焦がす2人に太陽はちょっとまぶしすぎうのかもしれません。すぐに再びオトナの時間へ…M04、M05では和声展開、転調といった装飾を排した、 M04は、少女時代Genieと同じドリアンモードを基調としたクール・ファンク。アクセントに宇宙和声が入りますが、基本は同じムードの持続。ストリングスとホーンに絡むフェイズシフターを深くかけたギターとエレピに脳細胞がじんわりと痺れてきます。追い打ちをかけるようにM05ではえぐいシンセのリフが導くどっしりとしたねっとりヘヴィ・ファンク。ねちっこいファルセットと煽りのファンクギターが延々とは・ん・ぷ・く・う・ん・ど・うを繰り返します…。ああ、なんといやらしい音楽でしょう(註2)。 さあ、そんな さあ、深まった2人の情愛には、嫉妬や反目すらひとつの「華」…。というわけで、疑り深いダークなファンクピアノがうねり自棄なギターとドラムが暴れるM07を経て、M08では極上のスウィートミディアムソウルに再びとろけます。耳をくすぐるエレピ、モーグ風シンセ、ギター…「ハロー可愛い人♡」なんて歌い出だし…たまりません。 韓国オリジナル曲最後は、Jun.K曲、ちょっと雰囲気をかえたエンドロール的なM09で終了。まさにアジアンソウルな日本オリジナル曲の韓国語版2曲をへてアルバム全体の終了となります。 * * * さあ、いかがでしたでしょうか。 今回彼らがプレゼントしてくれたのは、与えられた成熟ではなく、自らの身体を通した成熟だったように思います。今年の前半に聴かれていた「GOT7にもってかれちゃう?」なんて不安はまったくの杞憂でしたね。GOT7も大活躍でしたし、フルアルバムもいい曲揃いですが、まだまだ青い青い(あおいのもまた♡←)。先輩グループとして、ぴえむらしい突き抜けた「おどけ」を通して、いい意味での貫禄を見せて受けてくれました。 本記事では執拗にそのエロさやねちっこさを強調してしまいましたが、聴けば分かる通りアルバム全体を支配しているのは小粋さ愉しさといった軽妙なムード。律動はねちっこいのに肌座ざわりは爽やか…無い物ねだりな北米黒人音楽好きのイーストエイジアンにとって、これは理想的な音といえます。 きっと核にあるパク・ジニョン的なねっとりセクスィ~志向と、他の若いスタッフたちのもつカラッとしたサウンド志向が、2PMの身体を通して非常にうまくミックスされた結果なのでしょう。00年代を通して、つねにどこか90年代的であった(その意味で常に最新鋭でなかった)JYPEだからこそ、やや陳腐化した電子KPOPに囚われない、上質なアーバンポップスをつくりだせたともいえると思います。 転換期にあるK-POPにおいて、AKMUなどとともに、ひとつの方向性を示したアルバムといえるかもしれません。いやあ、2PM素晴らしい一ページを刻んでくれました(註3)。 註1:こちらの記事を参照。[スターキャスト] 2PMのプロデューサーJun.K、純度100%のミュージックトーク 註2:…と、スケベな記述ばかりで恐縮ですが、音楽的にみて大事なのは、これがまさに「反復と身体制御」を基調としたブラックミュージックのマナーをきっちりと踏襲している曲たちということです。この点についてはRain(ピ)について書いた記事(こちら)をご参照ください。ハニプンも少し登場します。 註3:前作の記事(関連記事参照)では、成熟というキーワードが本来ティーンをターゲットにしてきたポップスにおいて非常に困難なものであることを示唆しました。これに対して、彼らは、みずみずしさを常に湛えた、愉しき大人の世界を見せることで、この難問に答えたように思えます。 【関連動画】 ■20141207 미친고 아니야 - she's ma girl -Full 狂っちゃったんじゃないの?ってくらいうまいです。。。 ■[Fancam] 141207 Awesome 택연 (Taecyeon テギョン 2pm) 【関連記事】 ■ポップスと成熟の甘く切ない関係:2PM"Grown" ■スジョンの眼差し♡:ピ先輩のボディとK-POPのブラックネス →「反復と身体制御」というキーワードをもとにピおよびJYPエンタがかなり本質的なところでブラックミュージックをKPOPに導入している点にふれています。 ■K-POPで描くポピュラー音楽の歴史と未来:1年半のご挨拶 →この記事ではJYPとSMとYGを比較しています。 (パ)
by ban-dug
| 2014-12-29 01:24
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